第119回日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会開催にあたって
第119回日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会 会長 山岨 達也(東京大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教授) |
明治26年に創立された日本耳鼻咽喉科学会は2018年に創立125周年を迎えます。第1回総会・学術講演会は金杉英五郎会頭(東京慈恵医院医学校)のもと、京橋・東京地学協会で開催されました。以後125年の歴史の内、東京大学は、初代、岡田和一郎教授が会頭として明治35年から大正15年の間、計21回、ほぼ毎年のように総会・学術講演会を担当しています。その退官とともに制度が変わり、現在のように各大学の教授が担当するようになりました。以後、東京大学は、増田胤次教授が昭和4年の第33回、昭和9年の第38回、昭和12年の第41回、昭和17年の第46回の4回を、颯田琴次教授が昭和23年の第49回を、切替一郎教授が昭和34年の第60回を、野村恭也教授が昭和62年の第88回を、加我君孝教授が平成15年の第104回を担当しており、今回は15年ぶりの開催となります。本学会を担当させていただくことは大変光栄なことであり、教室のみならず同門会と一丸となり、参加していただく会員の皆様に、意義深くかつ記憶に残る会になりますよう、鋭意準備を進めて参る所存です。
プログラムなどの企画は、理事会や学術委員会の御指導をいただきながらこれから具体的な作業を開始しますが、会員の先生方にはいろいろな形で御参画いただくことになると存じます。御指導、御協力のほど、なにとぞよろしくお願い申し上げます。現在確定しているプログラムは宿題報告であり、鹿児島大学の黒野祐一教授と兵庫医科大学の阪上雅史教授に、それぞれ「上気道炎症の粘膜ワクチンによる制御」と「QOLからみた耳科手術戦略」を御講演いただきます。いずれも臨床的に重要な課題であり、長年取り組んでこられた研究の集大成の知見を最新情報とともに拝聴できるものと楽しみにしております。
多数の会員の皆様の御参加を心からお待ち申し上げます。
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