ようこそ鎌倉へ
第11回日本Men's Health 医学会 会長
熊本悦明 |
色々な分野でも当然のことですが、殊に医学領域では、国際的な、特にethnic問題に注目した研究発展が求められ始めており、アジア近隣諸国との交流の下で、アジアの人種的問題点をも踏まえたお互いの研究成績について議論が出来ることは、極めて貴重な機会と感じております。 760年近い歴史を持つ、我が国を代表する禅宗・臨済宗本山・建長寺の幽玄な雰囲気の中で、静かにアジアの心を胸に抱きながら、その様な男性医学を学ぶのは感銘深いもがあると存じます。
WHO のWeimar宣言(1997年)で主張されている、男性の寿命の短さを解消し、男性の長寿とその高いQOL達成の為の研究・啓蒙という使命を持つ我がメンズ・ヘルス医学会は懸命な努力をなすべきであり、今回の鎌倉建長寺での学会がその目的の為に成功裡に開催されることを切に願っております。多数の研究者の方々にご参加戴き、意義ある学会になりことを心から期待しております。ご指導・ご協力の程、宜しくお願い致します。 (なお因みに、歴史上高名な執権・北条時頼は、この建長寺を建立したのが僅か27歳、しかもその後、37歳で世を去っています。現在の男性寿命医学の立場から考えると、時代の差とは言え、如何にも若くして活躍した時頼の姿に思い馳せるとともに、われわれ現代人の人生の意義やあり方をも、深く考える直す機会にもなる様な気がしてなりません)
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