この度、第34回日本食道科学会認定気管食道科専門医大会会長を拝命いたしました北里大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科学の山下 拓と申します。2024年2月17日（土）、18日（日）の2日間にわたり、ワークピア横浜（横浜市）において開催いたします。ご存知のように日本気管食道科学会は昭和24年に設立され、昭和25年には日本医学会分科会として正式に加入が認められた学会です。このような長い歴史と伝統のある学会認定の専門医大会を開催する名誉を与えて頂きました香取幸夫理事長、塩谷彰浩前理事長はじめ学会役員、会員の皆様に心より感謝申し上げます。教室員および同門会一同大変光栄に存じておりますとともに、気管食道科学の発展、および会員の皆様の明日からの診療に少しでもお役に立てる内容となるよう心を込めて準備させて頂く所存です。

　さて2024年5月8日には新型コロナウイルス感染症が5類相当となり、大きな規模の学術集会も一段と開催しやすい雰囲気が醸成して参りました。やはり学術集会における活発なディスカッションや会員懇親の重要性を考えますとface to faceに勝るものはないと考えますので、今回は基本的に現地開催にしたいと思います。しかし一方で、多忙のため現地には行けないが講演やディスカッションを視聴したいという先生方のご要望にもお応えできるよう、可能な限りオンデマンドでも配信したいと思っております。

　本専門医大会のテーマは「共に創る気管食道科学」といたしました。学際的な本学会最大の特色でもある診療科横断的なアプローチで、また近年とくに重要視されている多職種協働のアプローチで、気管食道科学の発展に少しでも貢献できるような大会になればとの願いを込めたテーマです。特別講演・教育講演、スイーツセミナー、シンポジウムおよびパネルディスカッションなどを、なるべく診療科横断的な、また多職種協働的な内容とすべく現在鋭意企画中でございます。詳細については、会員の皆様のご意見も頂戴しながら今後さらに詰めて参りたいと思います。多くの先生方のお知恵を拝借できれば幸いに存じます。

　会場のワークピア横浜は、元町中華街、山下公園、馬車道、野毛飲食街、赤レンガ倉庫街、横浜スタジアムや横浜マリンタワー、みなとみらい地区など新旧横浜を感じられる多くの観光地が近い立地です。少し寒い時期となりますが、ご聴講の合間や前後にぜひ周囲の散策や港町グルメにお出かけいただき、横浜を心ゆくまで楽しんでいただければと思います。

　会員の皆様にとって居心地の良い、また実り多い専門医大会となるような運営に教室員一同心がけたいと思います。数多くの会員の来浜を心からお待ち申し上げております。

2023年3月