第80回日本めまい平衡医学会総会・学術講演会

会長挨拶

第80回日本めまい平衡医学会総会・学術講演会
会長 鈴木 光也
東邦大学医学部耳鼻咽喉科学講座

この度、第80回日本めまい平衡医学会総会・学術講演会を東邦大学医療センター佐倉病院耳鼻咽喉科が担当させていただくことになりました。会期は令和3年11月10日(水)~12日(金)、会場は東京駅丸の内南口JPタワー KITTE内にあるJPタワーホール&カンファレンスでございます。

日本めまい平衡医学会は1957年に第1回「前庭研究の集い」として始まり、1962年に第11回「日本前庭研究会」、1968年に第23回「日本平衡神経科学会」となり、2000年の第59回から「日本めまい平衡医学会」へと引き継がれて今日に至っております。このような伝統ある学会を主催する機会を賜りましたことは大変光栄なことであり、ご指名をいただきました本学会役員をはじめ、代議員、会員の先生方に厚く御礼申し上げます。また学会開催に向けて多くの貴重なご助言やご支援を賜り、関係の皆様に心より感謝申し上げます。

第80回日本めまい平衡医学会のテーマは、「継承そして飛翔」と致しました。ENGからVOG、回転検査からvHIT、重心動揺検査、VEMP、赤外線CCDフレンツェルなど多くの検査機器の開発や内耳造影MRIなど画像診断技術の向上によって、めまいの臨床および研究は大きく発展してきました。近年では、上半規管裂隙症候群、前庭性片頭痛、持続性知覚性姿勢誘発めまいなど新たな疾患単位が確立され、診断基準の策定とともに治療も進歩しています。今学会では、海外招待講演、特別講演、教育セミナーを企画し、それぞれの講師にこれまでの研究成果を紹介していただきます。また難治性めまいの病態解明、めまいの診断レベルの向上、そして新たなめまい診療スタイルの展望など近未来の課題に向けたシンポジウムと教育セミナーも企画しました。

会場のあるJPタワーKITTEは、JR東京駅丸の内の南口出口から徒歩1分、丸の内線東京駅とも地下道で直結しており、アクセスは極めて良好です。

会場の直上階にある開放的な屋上庭園「KITTEガーデン」からは、1914年に竣工し国の重要文化財に指定されている東京駅丸の内駅舎とその周囲に建ち並ぶ高層ビルを一望することができ、新旧東京が融合した景色を楽しんでいただけます。

新型コロナウイルス感染症に対するワクチンの接種は徐々に進んでおりますが、終息の時期はまだみえない状況です。そこで今回は、現地参加とオンデマンド配信によるハイブリッド形式で開催することに致しました。学会会場では、三密を避けるためにポスターの掲示は行わず、e-ポスターでの発表となりますので、会場に設置したPCもしくは個々のPCなどでご視聴ください。ただし、サマリーの発表とディスカッションは、会場にてソーシャルディスタンスを取ったシアター形式で行いますので、例年通り活発な討論をお願い申し上げます。感染対策には細心の注意を払い、安心して現地にて参加いただける学会を目指し準備を進めてまいります。

多くの会員の皆様からの参加ならびに演題のご登録を心よりお待ち申し上げます。

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