Section 4 屈折矯正・白内障
座 長 ビッセン宮島弘子
東京歯科大学水道橋病院眼科 教授
多焦点眼内レンズ術前術後における患者説明のコツ
ビッセン宮島弘子
東京歯科大学水道橋病院眼科 教授
Profile◆1981年慶應義塾大学医学部卒業、慶應義塾大学医学部眼科学教室入局。84年ドイツボン大学眼科助手。87年慶應義塾大学医学部眼科学教室助手。89年国立埼玉病院眼科医長、95年東京歯科大学市川総合病院眼科講師、慶應義塾大学医学部眼科学教室非常勤講師。2000年東京歯科大学水道橋病院眼科助教授、03年東京歯科大学水道橋病院眼科教授、現在に至る。
多焦点眼内レンズは、眼科医が光学的機能を理解していても、挿入後の自覚的な見え方および満足度を手術前に予期することが困難である。過去10年で3000例以上の多焦点眼内レンズを挿入し、演者なりにレンズ特有の利点と問題点を学ぶことができた。9割以上の症例で、単焦点眼内レンズでは経験できない裸眼で遠方と近方が見える喜びの声をきく一方、1割弱の症例で、挿入後の見え方について何らかの不満があり、そのうち半分ぐらいは診察時の対応に悩まされるほどの強い不満を訴える。多焦点眼内レンズの成功の鍵は不満例を減らすことで、そのためには術前および術後説明が重要である。本講演では、演者自身が実際に行っている術前および術後説明のコツをお伝えする。
フェムトセカンドレーザーがもたらす新しい白内障手術
常岡 |