|
第12回日本抗加齢医学会総会
会長 斎藤 一郎
鶴見大学歯学部病理学講座 教授
鶴見大学先制医療研究センター長 |
この度、第12回日本抗加齢医学会総会を2012年6月22日(金)~24日(日)の3日間、パシフィコ横浜にて開催させていただくこととなりました。
日本抗加齢医学会も12年目を迎え、年々会員数が増加し、今では6,600名を超える会員を擁する学術団体として活動しております。
これまでの会員の皆様のご尽力により、医学としてのアンチエイジングは進歩し、サイエンスとしても認識されつつあり、「アンチエイジング」という言葉は世間でも浸透してまいりました。しかし、このように「医学」としてのアンチエイジングは進歩いたしましたが、その情報が「医療」として十分に一般社会に浸透し、「文化」として根付いたとはまだ言えない状況です。
そこで、今回は主テーマを「アンチエイジング医学の文明開化-Anti-Aging Medicine Civilization -」 といたしました。文明開化の中心ともいえる横浜で、アンチエイジング医学が真に人々の生活を豊かにし、文化レベルまで発展することを目指して開催したいと思います。
第12回総会の特別講演は、2011年10月に100歳を迎えられた日野原重明先生にお願いいたしました。また、招請講演、教育講演、一般口演、ポスター発表に加え、コメディカルのかたがた主導の指導士プログラムを継続して開催いたします。「The 2nd International Conference on Anti-Aging Medicine」も同時開催いたします。
現在の医学・歯学は臓器別や診療科に細分化され、特化することで発展してきましたが、「均質な老化」を目指す新たな領域としてのアンチエイジングでは、体全体を視野に入れ、脳、骨、目、肌、筋肉、血管、口腔などから思考に至るまでの横断的な対応が不可欠です。参加者の皆様とともに、日本抗加齢医学会が、超高齢社会である日本国民の健康増進と生活の質向上に一層貢献するために、最新の医療全般を包括的に取り上げ考えて行きたいと思っております。
学会の合間には、異国情緒あふれる横浜で散策や美味しいお料理も楽しんでいただきたいと思います。皆様のご参加を心よりお待ちいたしております。