挨拶

第70回手術手技研究会
当番世話人 渡邊 昌彦
北里大学医学部外科

渡邊 昌彦

この度、第70回手術手技研究会を、2016年5月21日(土)に東京コンファレンスセンター・品川で開催いたします。本研究会は1973年大阪の地にて陣内傳之助先生が第1回を開催されて以来、今回で70回目を迎える非常に長い歴史をもつ会であります。今回、私が会長として記念すべき70回を担当させて頂くことを大変光栄に存じております。

外科の本道である手術手技を錬磨し、外科治療の魅力を後進に教え伝えることが本研究会の使命であります。そして手術手技というテーマのもとに、新しい術式の開発や定型的な術式の改良や工夫、手術成績の向上を目指す基礎研究など、多くの成果を世に送り出して参りました。

第70回研究会では手術手技の原点に立ち返り、メインテーマを『メスとハサミは使いよう -デバイスの進歩と手術手技の進化-』とし、「主題Ⅰデバイスの選択と使用法:剥離と切離」と「主題Ⅱデバイスの選択と使用法:切除と再建」の2つのセッションを企画いたしました。科学技術の進歩にともない、様々な新技術が手術に導入されて参りました。とくに高周波や超音波を応用した切離・止血器具、精度の高い縫合・吻合器は外科手術の成績を大きく向上させてきました。最近はこれらのデバイスを上手に使いこなすことが、手術手技の精度や患者の予後を左右するといっても過言ではありません。そこで今回は、デバイスの使い方を中心に議論を進めて参りたいと存じます。

また、第70回は試みに、密度の濃い研究会を目指し従来の2日開催から1日開催へと変更を加えるなど、多忙な若手外科医の参加しやすいコンパクトな研究会をめざしてまいります。

中堅から若手まで、手術に興味ある外科医が一同に会する場に新たな光と刺激を与える、学会とはひと味違う一日となるよう、関係者一同、全力を尽くす所存であります。

学会場となる東京コンファレンスセンター・品川は、品川駅直結の会議センターで、遠方の参加者にも大変便利な施設です。ひとりでも多くの先生方にご参加いただければ幸いであります。

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