目的
1.2011年3月の東日本大震災による被災地域・避難者の人々に、
適切な眼科医療を提供する
2.今後、災害時における眼科での緊急医療支援に備える
3.平常時には、過疎地における訪問診療の実現
4.教育・啓発活動への活用
眼科医療においては、正確な診断のために、高度検査機器が欠かせません。
災害地域で眼科医院も被災で診療ができない状況にあり、特に高齢者の多い現地では、緑内障、糖尿病性網膜症、黄斑変性、角膜炎など失明につながる疾病も少なくないと予想されます。避難生活の長期化が予想される中、早期に眼科検査機器による的確な診断と治療を受けていただくことが望まれます。
眼科医療機器を積載した移動式のバスであれば、眼科施設と同様の高度で確実な眼科診療を提供することが可能です。
また災害支援後には、過疎化が進む地域への訪問診療としても活用できるよう、国内におけるVision Van運用のシステムを構築します。
Mission Vision Vanプロジェクト概要
1)ハリケーンカタリーナで活躍した眼科診療バスを日本に緊急輸入し被災地で急務とされる眼科診療に役立てます。この輸入したバスの利用時期は、アメリカと調整しながら、3、6ヶ月〜1年とする。運用のための組織を慶大眼科、岩手医大眼科などを中心につくり、これを日本眼科医会がサポートする。
現在、避難者総数は16万人以上、また個人宅に孤立している高齢者も多く存在しており、眼科医療の提供は急務である。
Vision Van搭載機器
2)将来的には、緊急輸入したVision Vanの運営のほか、日本国産のVision Vanも制作し、今後の緊急時や過疎地への訪問診療、また国際的な眼科災害にも対応できるようにする。