2011226日(土) 14:50〜18:45
 
14:50〜15:00 Opening Remarks
 
15:00〜16:00 Section 1 屈折・多焦点レンズIOL

座 長 ビッセン宮島弘子
東京歯科大学水道橋病院眼科教授

Profile1981年慶應義塾大学医学部卒業、慶應義塾大学医学部眼科学教室入局。1984年ドイツ ボン大学眼科助手、1987年慶應義塾大学医学部眼科学教室助手。1989年国立埼玉病院眼科医長。1995年東京歯科大学市川総合病院眼科講師・慶應義塾大学医学部眼科学教室非常勤講師、2000年東京歯科大学水道橋病院眼科助教授、2003年東京歯科大学水道橋病院眼科教授。現在に至る。

 
1. フェムトセカンドレーザーの新しい可能性

ビッセン宮島弘子
東京歯科大学水道橋病院眼科教授

 2010年にフェムトセカンドレーザーが厚生労働省の承認を受け、LASIKにおける角膜フラップ作製、角膜リング挿入、さらには角膜移植への応用が始まっている。角膜を自由自在の形状で切開できるフェムトセカンドレーザーは、その威力を角膜のみならず水晶体、すなわち白内障手術にも発揮しようとしている。前眼部光干渉断層計(OCT)を用いてレーザー照射位置を微細に設定し、角膜切開のみならず、水晶体前嚢切開、水晶体核分割あるいは破砕を行う。まだ、現在の手術に代わるレベルには至っていないが、急速な技術革新により手術顕微鏡ではなくOCT画面で調整しながら手術する時代が来る予感がする。ビデオや臨床成績から、今後の可能性を実感していただきたい。

 
2. LASIK後角膜の取扱い注意点

宮井 尊史 
東京大学医学部附属病院助教

 Laser in situ keratomileusis;LASIKは、屈折矯正手術の中で現在主流の術式であり、手術を受けた人の数も年々増加しつつある。このことが意味するのは、眼科医であれば、たとえ屈折矯正手術を専門としない施設であってもLASIK術後患者を診察する頻度は年々増加していくということである。LASIK術後角膜はしっかり見るとフラップ痕がわかる以外は、普通の角膜とあまり違わないように見える。しかし、LASIK術後角膜を取扱う上で、ドライアイ、眼圧、屈折など、診療上注意しなければいけないポイントがいくつかあるので、そこを中心に解説していきたい。

Profile1999年東京大学医学部医学科卒業、同年東京大学医学部附属病院研修医。2001年国保旭中央病院医員、2003年宮田眼科病院医員、2009年東京共済病院医員、2010年東京大学医学部附属病院助教
 

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16:00〜17:00 Section 2 眼形成

座 長 後藤 浩
東京医科大学眼科学教室主任教授

Profile1984年東京医科大学卒業、眼科学教室入局。1987年東京医科大学眼科学教室 助手。1988年国立感染症研究所研究員、南カルフォルニア大学眼科ドヒニー眼研究所研究員。1993年東京医科大学眼科学教室講師、2002年東京医科大学眼科学教室助教授、2006年東京医科大学眼科学教室 教授、2007年東京医科大学眼科学教室主任教授。

 
1. 日常よくみる外眼部手術のコツ

江口 秀一郎
江口眼科病院院長

 眼球付属機疾患は眼科日常臨床において高い頻度で遭遇する。これら疾患に対する診断、処置、手術加療を上手に行うことは眼科外来診療の質の向上に必要不可欠であるばかりでなく、患者の医師に対する信頼を高め、他の眼科疾患診断治療を円滑に進める端緒にもなる。本講演にては、霰粒腫、麦粒腫、眼瞼下垂、眼瞼内反症、翼状片、眼表面異物除去等の日常よく見る外眼部疾患を取り上げ、これら疾患の様々な病態に即した手術加療法の選択、手術操作の要点とコツ、留意点等に関し時間の許す範囲でその利点と欠点を比較し、以て、これら疾患の診断や治療の知識更新と治療成績向上の一助となることを目指します。

Profile1981年日本大学医学部卒、東京大学医学部眼科学教室入局。1985年公立昭和病院眼科医員、1987年医学博士授与(東京大学)。1988年東京大学医学部眼科講師(病棟医長)、1993年カリフォルニア大学サンフランシスコ校眼科客員教授。1995年東京大学医学部眼科専任講師。1997年 江口眼科病院副院長、2004年江口眼科病院院長、現在に至る。
 

 
2. 日常ほとんどみることのない
  内・外眼部手術のコツ

後藤 浩
東京医科大学眼科学教室主任教授

 眼科の教科書にはあまり記載のない途方に暮れる希少症例、難治症例に対して診断目的に、失明予防目的に、さらには救命を目的とした外科的治療を施行せざるを得ないことがあります。
 今回は、1. 悪性眼瞼腫瘍の切除と眼瞼の再建、2. 眼窩腫瘍摘出術における治療戦略と工夫、3. 眼窩内異物摘出時の格闘、4. 眼内腫瘍、とくに眼球温存と視機能維持を目的とした毛様体腫瘍摘出術における工夫、5. 眼内悪性腫瘍に対する診断のための生検と微量な検体の活用法、等についてビデオを交えて解説させていただきます。
 明日への診療に役立たない眼科診療の一端をご覧頂ければ幸いです。
 

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17:00〜17:15 Refreshment Break
 
 
17:15〜17:45 Section 3 角結膜

座 長 村上 晶
順天堂大学医学部眼科教授

Profile1981年順天堂大学医学部卒業。1981年順天堂大学医学部附属順天堂医院眼科臨床研修医、1982年順天堂大学医学部眼科学講座助手。1984年日赤医療センター眼科医員、1986年国立精神神経センター神経研究所流動研究員。1988年米国National Eye Institute留学(研究員)、1989年マイアミ大学医学部眼科留学(客員研究員)。1992年防衛医科大学校眼科講師、2000年順天堂大学医学部眼科講師を経て、2003年1月順天堂大学医学部眼科教授就任。

 
OTC点眼薬について知っておきたいこと

村上 晶
順天堂大学医学部眼科教授

 いわゆる「市販の目薬」には様々なものがあります。薬局などで、医師の処方箋なしに購入できる一般用医薬品はOTC(Over The Counter Drug)と呼ばれており、点眼をするものもしばしばOCT目薬と呼ばれています。一般には有効成分が単剤である医療用点眼薬と異なり有効成分の濃度を抑えながら、多種の成分が盛り込まれているもの多く市販されています。一方、医療用薬品からスイッチした切れ味のある効果をうたっているスイッチOCT目薬も増えてきました。受診までにOTC点眼薬を使っている患者さんも多く、またドライアイや目の疲れなどで頻回に常用している患者さんも少なくないと思います。眼科医として知っておきたいOTC点眼薬の常識と、これからのOTC薬の動向についてお話したいと思います。


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17:45〜18:45 特別講演1 「緑内障治療」

座 長 村上 晶
順天堂大学医学部眼科教授
 
学会では聞けない緑内障の話
「私の緑内障履歴」

澤口 昭一
琉球大学医学部高次機能医科学講座視覚機能制御学教授

 昭和54年に眼科医になり、昭和62年に新潟大学の助手に昇任、当時の初任給は32万円であった。当時、緑内障の薬物治療はピロカルピン、エピスタ、チモロールの3剤であり、ダイヤモックスの内服をその副作用を覚悟で患者に処方していた。ゴールドマン視野、シエッツ眼圧計による検査、手術は線維柱帯切除術が普及していたが、合併症の多発、頻回の再手術など、患者には迷惑を掛けっ放しであった。平成22年、緑内障医を勝手に標榜して30年が経過した。給料は62万円となった。数え切れないほどの緑内障治療薬と、配合剤まで登場し、コンプライアンスやアドヒアランスといった聞き慣れない言葉がちまたに普及してきた。ハンフリー視野とトレンド分析、DCT、GATなど様々な眼圧計、さらに極初期の緑内障を検出するOCT装置などの登場等々。以上、30年余の緑内障医としてみてきた緑内障変遷の歴史を語る。

Profile1979年新潟大学医学部卒業、1985年新潟大学医学部附属病院助手、1993年新潟大学医学部附属病院講師、1995年新潟大学医学部助教授、1998年琉球大学医学部教授。2006年緑内障学会理事。現在に至る。
 

 
18:45〜21:00 情報交換会
 
 
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