201527日(土) 14:50〜18:45
 
14:50〜15:00 Opening Remarks

坪田 一男
慶應義塾大学医学部眼科学教室 教授

 
15:00〜15:30 Section 1 ドライアイ

座 長 村上 晶
順天堂大学医学部眼科 教授
 
実用的!ドライアイ診療の進め方

島? 潤
東京歯科大学市川総合病院眼科 教授

Profile1982年慶應義塾大学医学部卒、眼科学教室入局。85年済生会神奈川県病院眼科医長、87年ボストン大学眼科、Eye Research Institute of Retina Foundation留学。89年慶應義塾大学病院眼科助手、92年1月慶應義塾大学伊勢慶應病院眼科部長。92年10月東京歯科大学眼科講師、99年4月東京歯科大学眼科助教授、2006年1月東京歯科大学眼科教授、現在に至る。

ドライアイの治療手段はこの数年でかなり増えたが、逆に症例ごとの使い分けを求められるようになったともいえる。しかし忙しい日常診療で、一人一人の病態に合った治療を的確に選択することは簡単ではない。本講演では、演者が日常行っているドライアイの診療と、その結果に基づいた治療法の選択法を紹介したい。鍵になるのは以下の3つのポイントである。
1. ポイントをしぼった自覚症状の聴取 
2. 適切なフルオレセイン染色とその解釈 
3. 関連疾患のチェック
これらのポイントを把握することで、日常診療の時間内でも「はずさない」ドライアイ診療を行うことが可能となるばかりでなく、ドライアイの病態に対する理解も深まると考えている。 

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15:30〜16:30 Section 2 眼腫瘍

座 長 後藤 浩
東京医科大学臨床医学系眼科学分野 主任教授
 
眼内にみられる腫瘍性病変

後藤 浩
東京医科大学臨床医学系眼科学分野 主任教授

Profile1984年東京医科大学卒業。88年米国ドヒニー眼研究所留学。93年東京医科大学眼科講師、2002年東京医科大学眼科助教授、06年東京医科大学眼科教授、07年東京医科大学眼科主任教授、現在に至る。
日本眼炎症学会理事長。

眼内に発生する腫瘍は発生頻度が低いこともあり、馴染みの薄い分野であろうと思います。良性腫瘍の場合には特に治療を必要としないものもありますが、視機能に悪影響を及ぼすようであれば何らかの対応が求められます。悪性腫瘍は何よりも確実な臨床診断が必要であるとともに、以前は眼球摘出が中心であった治療法も、最近は可能な限り眼球の温存を考慮した方法を選択するようになりつつあります。
講演では長い眼科医稼業の中で一度は経験するであろう、悪性腫瘍を含めた眼内腫瘍の数々をご紹介させていただきます。

 
眼内腫瘍と紛らわしい病変

平形 明人
杏林大学医学部眼科学教室 主任教授

Profile1982年慶應義塾大学医学部卒業、慶應義塾大学病院研修医。84年国立東京第二病院眼科。85年国立栃木病院眼科医長。87年慶應義塾大学助手。89年アメリカ合衆国デューク大学留学。92年杏林大学医学部眼科講師、97年杏林大学医学部眼科助教授、2005年杏林大学医学部眼科教授、08年杏林大学医学部眼科主任教授、現在に至る。

眼内腫瘍性病変には滲出性網膜剥離、出血、炎症、新生血管などを合併することが多い。眼内腫瘍と紛らわしい臨床所見や疾患について整理してみたい。
網膜剥離は脈絡膜腫瘍や網膜血管腫などに合併する。脈絡膜血管腫などでは胞状網膜剥離を来すこともある。滲出性網膜剥離を来す疾患には中心性漿液性脈絡網膜症、脈絡膜血管新生を合併する疾患、網膜色素上皮裂孔、小眼球、陳旧性網膜剥離に合併した網膜嚢腫などが鑑別になる。
網膜下血腫、出血性色素上皮下出血、出血後の白色瘢痕組織なども脈絡膜血管腫や黒色腫などの脈絡膜腫瘍や網膜過誤腫などの網膜腫瘍に類似することがある。
dome-shaped macula, acquired viteliform lesionなどは転移性腫瘍などを思わせる隆起性病変を呈することもある。

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16:30〜16:45 Break Time
 
16:45〜17:45 特別講演1

座 長 坪田 一男
慶應義塾大学医学部眼科学教室 教授
 
眼圧日内変動と緑内障治療

杉山 和久
金沢大学眼科学教室 教授

Profile1984年金沢大学医学部卒業、岐阜大学眼科入局。90〜92年米国オレゴン保健科学大学眼科およびデバーズ眼研究所研究員。96年岐阜大学眼科講師、2000年岐阜大学眼科助教授。2002年金沢大学眼科教授、現在に至る。
2010年金沢大学附属病院副病院長。

眼圧日内変動は視交叉上核にある時計遺伝子によって制御されるサーカディアンリズムであること(IOVS 2006)、また、交感神経受容体の遺伝子多型により緑内障患者の眼圧日内変動の眼圧レベルは予測できる可能性があること(Ophthalmology 2010)を報告した。当科では、眼圧の日内変動と日々変動を同時に評価するため、無治療時もしくは治療下での眼圧を、週末に入院の上就眠時を除く連続2日間で測定している。外来診察時の眼圧が低いにもかかわらず視野が進行する緑内障患者には、眼圧の日内変動が大きく、かつ高眼圧が外来の診察時間外に存在することが多い。また、24時間の眼圧日内変動よりも48時間の眼圧変動をモニターすることで、日々変動を含めた患者の本来の眼圧が明らかになり、薬物治療の強化、手術などの治療方針の決定に有用である。

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17:45〜18:45 特別講演2

座 長 常岡 寛
東京慈恵会医科大学眼科学教室 主任教授
 
医療機器開発の紆余曲折と血管病治療の最前線:
私はこれで米国医科大学外科教授になった

大木 隆生
東京慈恵会医科大学外科学講座 教授・統括責任者
米国アルバートアインシュタイン医科大学外科 教授

Profile1987年東京慈恵会医科大学医学部卒業、94年東京慈恵会医科大学大学院卒業、医学博士取得。87〜89年東京慈恵会医科大学附属病院臨床研修、89年同大学第一外科入局、外科医員。95年米国アルバートアインシュタイン医科大学病院血管外科研究員、98年同大学病院血管内治療科部長、2002年〜2006年同大学病院血管外科部長。05年〜現在米国アルバートアインシュタイン医科大学外科学教授、06年〜現在東京慈恵会医科大学血管外科学教授、07年〜現在東京慈恵会医科大学外科学講座Chairman(統括責任者)、現在に至る。

本邦では高齢化社会と食生活の欧米化に伴い、脳梗塞の原因となる頸動脈狭窄症、破裂することで失血死の原因となる大動脈瘤と大動脈解離、間歇性跛行や壊疽を引き起こす下肢閉塞性動脈硬化症、下肢静脈瘤などの動脈硬化を主体とした血管病が急増している。治療法は病変に直逹的に治療を行う外科手術に加えて、病変の位置に拘らず主に経大腿動脈的に治療を行うことができるステントグラフトなどの血管内治療が脚光を浴びている。こうした新しい治療法は開胸、開腹操作を必要としないので圧倒的に低侵襲である上にこれまで高齢、ハイリスクなどの理由で手術不能と見放された患者も救えるという点において画期的である。
本講演ではこうした血管外科領域における治療の最前線とともに、演者は多くのこうしたデバイス開発に携わってきたのでその開発、そして演者の滞米12年間の「無給医から外科教授」までの秘話を紹介する。

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18:45〜 情報交換会
 
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