ご挨拶

この度、第50回という節目の日本眼炎症学会を担当させていただくことになりました。このような機会を与えて下さいました眼炎症学会の会員の皆様にあつく御礼申し上げます。

また、今回の開催にあたりましては、副会長には日頃私どもが大変お世話になっております栃木県眼科医会の原裕会長にご就任いただきました。併せて会員の皆様にも格段のご支援を賜り、ここにあらためて深く感謝申し上げます。

本学会は1976年に日本ぶどう膜炎研究会として北日本眼科学会の専門別研究会として開催され、1991年からは日本ぶどう膜炎・眼免疫研究会として日本臨床眼科学会などのグループデイスカッションとして開催されました。1998年の32回大会以降はスリーサムあるいはフォーサム形式にて、日本眼炎症学会として開催されるようになりました。そして来年2016年には、50周年ならぬ50回大会となります。私どもは、記憶にも記録にも残る学会にすべく、以下のようなプログラムを組みました。

1) 日本医科大学の桑名正隆教授に特別講演をお願い致しました。ここ数年、百花繚乱の感もある生物学的製剤について、幅広い知識とご経験をご披露いただきます。今後ますます重要となる治療選択肢の予習とも言える必見・必聴企画です。
2) 日本眼感染症学会と合同で、50回大会記念特別シンポジウム「温故知新!大先輩に聴く眼炎症と眼感染症」を企画しました。鬼木眼科医院の鬼木信乃理事長、東京医科大学の臼井正彦名誉教授、北海道大学の大野重昭名誉教授、そして東京医科歯科大学の望月學名誉教授ら大先輩の方々から、学会創世記からのご苦労話をお聴かせいただきます。
3) 教育シンポジウムは東京大学の蕪城俊克先生のオーガナイズにより、「ぶどう膜炎の画像検査」として4人の Clinician ScientistからFAG、ICG、OCT、そしてFAF(眼底自発蛍光像)についてご講演いただきます。
4) The Great Debate Part5 では、JCHO大阪病院の大黒伸行先生と神戸海星病院の安積淳先生の舵取り(!?)のもと、眼炎症の今ホットな話題(自然免疫、iPS細胞)にスポットをあてて、おおいにdebate していただきます。

4学会が協力しあって、参加して本当に良かったと思っていただけるようなフォーサムにすべく、精一杯の学会運営を心がけて参ります。多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

第50回日本眼炎症学会
会長 川島 秀俊
自治医科大学眼科学講座

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