このたび、第59回日本コンタクトレンズ学会総会を担当させていただくことになりました。このような機会を与えていただきました会員の皆様に心から御礼申し上げます。また、例年通り、フォーサムとして共同開催していただきます、第53回日本眼感染症学会会長(後藤浩先生 東京医科大学臨床医学系眼科学分野)、第50回日本眼炎症学会会長(川島秀俊先生 自治医科大学眼科学講座)、第5回日本涙道・涙液学会総会会長(後藤英樹先生 後藤眼科医院)、および各会員の皆様にもこの場を借りて感謝申し上げます。
本年の特別講演は、大阪大学の不二門 尚先生に「近視抑制コンタクトレンズの可能性」をテーマにご講演をお願いいたしました。近年、オルソケラトロジーによる近視抑制の話題が注目されています。2014年に発表されたデータでは、主要23か国のコンタクトレンズ市場の13%がオルソケラトロジーと報告されています。不二門先生は独自に軸外収差抑制のコンタクトレンズを開発されて近視予防の研究に取り組まれており、今後のコンタクトレンズの付加価値について非常に興味深いお話を拝聴できるものと思います。
シンポジウムでは、「治療用コンタクトレンズアップデート」「近視抑制は可能か?-近視抑制の現在と未来-」「涙液とコンタクトレンズ」をテーマに取り上げました。
コンタクトレンズの新しい時代の風を感じていただければ幸いです。皆様のご参加をお待ちしております。
第59回日本コンタクトレンズ学会総会
会長 坪田 一男
慶應義塾大学医学部眼科学教室